社会福祉主事とは、市役所などの公的機関の福祉課に配属され、必要な市民に対して社会福祉サポートの支援や相談に乗るお仕事で、社会福祉主事任用資格が必要となります。
この資格は1950年に制定された資格で、社会福祉系の資格においては最も古い資格として知られています。
しかしそれほど知名度が高いとは言えません。
それは、社会福祉主事は資格を持っているだけでは効力がなく、たくさんの条件をクリアして特定の職場で働くことによって効力を発揮する資格だからではないでしょうか。
まず、社会福祉主事がはたらく職場は、都道府県や市町村の役場です。
県庁や市役所などが該当しますが、ここで働くためには地方公務員の試験に合格しなければいけません。
しかも、合格して公務員として働くだけでは十分ではなく、社会福祉を取り扱う課へ配属されて初めて、この社会福祉主事という資格が役立つのです。
社会福祉主事の資格を取得する方法はいくつかあります。
社会福祉士や精神保健福祉士などの福祉系国家資格を持っている人は、自動的に社会福祉主事の資格も獲得できます。
それ以外では、講習会を受講したり大学や通信教育で社会福祉系の単位を取得することで、資格を得られます。
社会福祉主事になるには、特定の試験に合格しなければいけないというものではありません。
条件を満たせば、都道府県から資格を発行してもらえます。
そう考えると、資格取得のハードルはそれほど高くはないと言えるでしょう。